歯の豆知識「片咀嚼」

中山バイパス沿い、予防と丁寧な説明を心がけています岸歯科医院 院長岸克自です。

今年は例年以上の暑さを感じている方が多いのでは?

途中で雨が降ったり、台風が来て湿度が抜けていないからと言われています。

皆さん健康管理気を付けてください。

さて今回は「片咀嚼」

よく患者さんから「右の奥歯がないから左でばかりかんでいた」という悩みを聞きます。

通常、私たちが食事をする時は左右どちらかの一方で数回かみ、食べ物が舌の上を移動して、

その反対側でかみ、左右交互にかむ側を交換しながらものを食べるのだそうです。

私自身、意識してませんがきっとそうなのでしょう。

さてこれが・・・
もし、片側の歯が何らかの原因でなくなってしまった場合、左右両側でバランスよく食べることができなくなります。
かめる側だけでかむ「片咀嚼(へんそしゃく)」という状態になります。
そうなると口の中ではどのようなことが起こるのでしょうか。

片側の歯ばかりでかんでいると、かみ砕いた食物は舌の上にうまく運ばれず、頬側の空間に食べ物がたまりやすくなります。

つまり食べたものがなかなかのみこめずいつまでも残り、口の中は不潔な状態になります。

その結果、かめる側でもむし歯や歯周病が進行しやすくなり、

特に高齢者がこのような状態が続けば誤嚥(ごえん)性肺炎を引き起こす危険性が高まります。

また、かみ合わせのズレによる頭痛や肩こりなども知られています。

顎関節なんかもそうですね。

片咀嚼を予防するには両側の歯でかめるよう口の中の治療を受けることが大事です。

片側の奥歯が抜けている場合などは、そこに義歯などを入れて左右両側でかめるような状態にします。

「片方なくても不便はない」

「入れ歯はいやだな、だからこのまま。」

実はこの状態が一番ダメなんです。

必ず後日歯医者さんかかる羽目になり、もう片方もなくなってしまいました。ということが。

本当によく考えてみてください。

片方がなくてもいいのなら、最初から歯の本数はもっと少ないのでは?

全部で28本。

こんなにあるのはなぜか?・・・必要だからです!

無くてもいい歯なんてありません!

頑張って治療しましょう。

 

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