岸歯科医院のこれオススメ!連載第6回

中山にある歯医者さん、予防と丁寧な説明を心がけている岸歯科医院 スタッフ 岩瀨です

今回のこれオススメ!

「塩」です。

料理教室のコーナーではありません。

意外と歯に活用できる身近なものですが、忘れられている存在です。

まずは塩の歴史について

「昔は、歯磨き剤がないときは塩で歯を磨いていた。」というくらい、『塩』は歯磨き剤として

身近な存在でした。

はたして、『塩』の歯磨き剤としての効果は?

実際、塩には若干の殺菌作用や唾液分泌を促進する効果が あるといわれていますが、主な作用は、

『収斂作用』といって歯茎を引き締める作用です。

実際、塩入りの歯磨き剤で磨くと歯茎が引き締まったように感じることもあるようです。

なぜ、歯茎が引き締まるかというと、『塩』が歯茎の水分を吸収しているからなのです。

しかしこれは、決して歯周病が改善しているわけではないので

多大な期待はしないほうが良いというのが

今日の結論です。

つまり塩で歯みがきをしても歯周病には効果が余り期待できない、ということになります。
ではなぜ「塩をすすめるのか」
それは「マッサージ」です。
歯ぐきをマッサージすることによって歯ぐきの状態は改善していきます。
その時にわずかに塩をつけることでこの「収斂作用」を期待することができます。
実際には「塩」の効果は歯ぐきのマッサージの効果を少しだけ高めてくれますが、
少しだけなので例えば血圧の高い方、持病があって食事制限がある方には向かないかもしれません。
また、殺菌作用、唾液分泌促進は歯周病にとっては非常に必要な効果とも言えます。
そして良く考えてほしいのは
食事の後、歯みがきをする
     歯ぐきのマッサージをする
しかも毎日。
これだけ自分の歯の手入れに気を使っていらっしゃる方はやっぱり健康的といえるのではないでしょうか。
ぜひ皆さんの手入れの一助になればと思います。

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