「歯の豆知識」

中山1丁目、予防と丁寧な説明を心がけています 岸歯科医院スタッフ樋渡です。

新しい年度が始まり、まだあわただしい感じがあるとは思いますが、岸歯科医院も新しいスタッフと一緒にあわただしく仕事をしています。

さて今回は「歯並び」

歯並びが悪いってどういう事なんでしょうか?

なんだかよくない・・このままでいいのかしら?

不安に思う気持ちはお母さん達みんな持っていますよね

少し難しいかもしれませんが、できるだけわかりやすく説明できればと思います。

歯や口に関連する病気で一般的によく知られているのは、

①虫歯(う蝕)

②歯周病(歯槽膿漏)

③顎の関節の病気(顎関節症(がくかんせつしょう))

この3つで、いずれも有病者数が多いことが知られています。

一方、悪い歯並び・かみ合わせ(不正咬合といいます)は

高校生を対象とした調査によると、約7割に何らかの異常がみられるという報告もあるそうです。

悪い歯並び・かみ合わせにはさまざまな種類が存在しますが、

いずれも日常生活に不具合な症状が現れにくいため、

歯並び・かみ合わせの重要性がなおざりにされやすい傾向があるようです。
それでは歯並びについて少し細かく見ていきます

最も多いのは叢生。

隣の歯が重なるように凸凹に並ぶことを叢生(そうせい)(乱ぐい歯)といいます。

他にも

上の前歯が下の前歯に対して著しく前にある状態を上顎前突(出っ歯)

逆に上の前歯に対して下の前歯が前にある状態を下顎前突(受け口)

奥歯でかんだ状態で前歯に上下的な隙間がみられる開咬

上下の歯の真ん中がずれている交叉(こうさ)咬合などがあります。

叢生となる原因は

あご骨の歯を収める部分が小さいこと

歯のサイズが大きいこと

あるいはう蝕などによって乳歯が早期に抜けてしまったため、

歯を収めるスペースが減少することによって、凸凹の歯並びとなってしまいます。

ではこうなった場合どんなことが起きるのでしょうか?

答えはズバリ「歯磨き」

凸凹の歯並びによって生じる問題としては、歯磨きによる清掃が困難となり、

う蝕や歯周病になりやすいことがあげられます。

最近の研究では、う蝕や歯周病は、ただ単に歯や口の健康に悪い影響を及ぼすだけでなく、

さまざまな全身疾患との関連性が明らかにされています。

う蝕や歯周病に関連する細菌がつくる炎症性物質が口から血管に入り

脳梗塞、アルツハイマー、誤嚥(ごえん)性肺炎、心臓病、早産・未熟児の発症頻度が高くなることや

糖尿病の悪化を来すことが報告されています。

どうでしょうか?いろいろなことが分かってきているんですね。

しかし影響が出るのは大人になってからなので、まだお母さんたちに実感はないのかもしれません。

やっぱり全身の健康を維持するという観点からも、

口の中の衛生状態を良好に保つことができる良い歯並びの育成・維持は重要ですね。
人の健康は多くの複雑な条件の上で成り立つものであり

歯並びが良いか悪いかもその重要な条件の一つです。

あと私のほうから言っておきたいのは「喫煙」

この要素も口の中と体の健康と密接な関係があり、なおかつ悪影響なもの。

皆さん禁煙です。

もちろん子供たちが吸わないように母親として努力はしています。(反面教師はいるので)

 

 

 

関連記事

  1. 歯の豆知識 「歯磨き粉を歯ブラシ全体に付けるべき」

  2. スポーツの秋です

  3. 坊津に行ってきました

  4. 岸歯科医院の食育コラム第4回

  5. 「AMR」を知ってください 連載 第2回

  6. 7月と8月は!