「歯のニュース」第9弾

中山にある歯医者さん、予防と丁寧な説明を心がけています岸歯科医院 スタッフ濵田です

気が早いですが、忘年会の場所も決まり今年も終わりかけているのか、と思い始めています。

さて今回は「口腔崩壊」

「虫歯が十本以上あったり、歯の根しか残っていない未処置歯が何本もあったりする状態を指す「口腔(こうくう)崩壊」が学校現場で問題になっている。

開業医でつくる東京歯科保険医協会が都内の小中学校を調べたところ、ほぼ三校に一校が「口腔崩壊の児童(生徒)がいた」と答えた。

理由は経済的困窮や、病院に行く時間がないことなどだが、子ども虐待の一つであるネグレクト(育児放棄)が強く疑われるケースもあるという。

 「毎年の定期検診で、一学年に一、二人の口腔崩壊の子がいます」と、約二十年間、東村山市の小学校で校医を務める橋本健一さん(60)は話す。

「『乳歯は生え替わるから虫歯を放置してもよい』と思っている親が多い」。歯が抜けて、歯茎だけで食べている児童もいるという。

 同協会の調査は昨年十~十二月に実施。公私立の小中学校四百八十九校、児童生徒十九万二千五百人の学校歯科検診の結果を、主に養護教諭から報告してもらった。

 口腔崩壊の子がいた小学校は38・3%、中学校は29・9%。「入学時にほぼすべての乳歯が虫歯。親の養育が不十分で今後も心配」(葛飾区の小学校)、

「ほとんど歯が残っていない。受診を勧めても行かないが、痛いので保健室には来る」(足立区の小学校)など深刻な事例もあった。

一校当たりの口腔崩壊の子ども数は大半が一~三人だが、十人以上が三校あった。

こうした中には、必要な治療を受けさせてもらえないネグレクトが疑われるケースもある。

 検診で虫歯を見つけた養護教諭は家庭に文書で受診を促すが、

「(医療費助成で)無料でも歯科医院に連れて行く時間や精神的余裕がない」

「治療を嫌がる」などの理由で、小学校で四割、中学校で七割の児童生徒が未受診のままという。

 放置すると将来の健康も左右しかねない。

歯磨き習慣を身に付けなかったり、適切な治療を受けなかったりすると、乳歯で口腔崩壊した子どもは永久歯でも同じ状態になりやすい。

歯が抜けると菌に感染し歯周炎を起こすこともある。将来的に心臓病や高血圧、糖尿病の引き金になる危険性もはらむ。

 一方、子ども全体の歯の状態は改善している。昨年度の文部科学省の調査では、十二歳(中学一年)の永久歯の平均虫歯数は年々減って〇・八二本と過去最低となった。

ただ「問題のある家庭と二極分化が激しい」とみる歯科医師は多い。

橋本さんは「歯磨きは家庭で教えるという常識を変え、学校で毎学年行うようにするべきだ」と提案する。」

前回のブログでも取り上げましたが、改善に取り組んではいるのです!

その結果としてよくなっている学校や地域は確実に存在しています。

でも大人たちが・・・

仕事が忙しい、時間に余裕がない。

でも、子供達の将来を考えてほしいなぁと思います。

私も小さいとき治療は受けています。そしていやだなあ、と思っていました。

しかしこの仕事についてから考えます。

このまま大きくなったらどうなるんだろう。

大人になって、治療がいっぱいあったらどんな思いをするだろう。

私は患者さんの気持ちを1番に受ける場所にいます。

院長が言っている「予防」ほんとにわかる気がします。

そして予防だけで終わる患者さんは本当に笑顔で、気持ちも軽い。

是非定期検診、受けてみてください、そして治療が途中の歯は心配してください。

 

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